漆喰・鏝絵
社員Uです。
瀬戸内国際芸術祭の秋会期が始まり、
香川県丸亀市の本島に行ってきました。
最初に見た作品以外、まったくと言っていいぐらい写真を撮っておらず、
説明するのが難しいのですが、左官工事を連想する作品があったので書きます。
「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」という作品群があり、
民家の外壁に直径50cmほどの『鏝絵』が7つほど点在して飾られていました。
漆喰に浮き彫り、彩色された半立体の作品です。
『鏝絵』という言葉は聞き馴染みがありませんでしたが、
神社仏閣の装飾にも用いられているようで、今まで全て木彫りだと思って見ていたものも
実は漆喰でできた鏝絵だったことがあるのだろうと思います。
それぐらい、彫り方、彩色によっては木彫りのようにも見えるものでした。
厚く塗り重ねて立体感を作っているところもあれば、
彫刻刀のようなもので彫って溝を作っているな、と感じるところもありました。
本島の年中行事や名所などをもとに制作されたそうで、
本島の文化を知るということも含めて楽しませてもらいました。
上のイラストは左官の鏝ですが、
鏝絵にはもっと細かな道具がたくさんあるようです。
芸術と建築は近しいところにあると感じることは多々ありますが、
まさしくその一面を感じる作品でした。