2022.10.11漆喰・鏝絵 社員Uです。 瀬戸内国際芸術祭の秋会期が始まり、 香川県丸亀市の本島に行ってきました。 最初に見た作品以外、まったくと言っていいぐらい写真を撮っておらず、 説明するのが難しいのですが、左官工事を連想する作品があったので書きます。 「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」という作品群があり、 民家の外壁に直径50cmほどの『鏝絵』が7つほど点在して飾られていました。 漆喰に浮き彫り、彩色された半立体の作品です。 『鏝絵』という言葉は聞き馴染みがありませんでしたが、 神社仏閣の装飾にも用いられているようで、今まで全て木彫りだと思って見ていたものも 実は漆喰でできた鏝絵だったことがあるのだろうと思います。 それぐらい、彫り方、彩色によっては木彫りのようにも見えるものでした。 厚く塗り重ねて立体感を作っているところもあれば、 彫刻刀のようなもので彫って溝を作っているな、と感じるところもありました。 本島の年中行事や名所などをもとに制作されたそうで、 本島の文化を知るということも含めて楽しませてもらいました。 上のイラストは左官の鏝ですが、 鏝絵にはもっと細かな道具がたくさんあるようです。 芸術と建築は近しいところにあると感じることは多々ありますが、 まさしくその一面を感じる作品でした。