2021.09.06タイル張りとの共通点 社員Mです。 外壁にタイル張りを施す際、モルタルとの接着力を高めるために コンクリート面を傷つける作業を「目荒らし」といいます。 綺麗でまっ平な状態だと、つるっと滑りますよね。 表面をギザギザにして引っ掛かりをつけたり、表面積そのものが広くなることで 接着力が増し、タイルの剥落を防ぐことができます。 これと似た作業を最近ふと思い出しました。 私は以前2年間ほどレザークラフト教室に通って、 手縫いで革小物を作っていたことがあります。 縫う前に接着剤で革同士を張り合わせるのですが、 このときに接着面をヤスリのような道具で「荒らす」ことで 接着力を高めるという作業を行います。 革の裏面はフワッとガサッとした質感なのですが、 表面はツルツルなので、そのままではゴム糊のような接着剤が ぺりぺりと剥がれてしまうんです。 行っていることや意図は一緒で、言葉までほとんど同じですね。 教室に通い始めたころは「荒らす」という言葉に馴染みがなく、 レザークラフトならではの用語だなぁと思っていたんですが、 意外にも建築工事において共通するものがありました。 一見関係のなさそうなことでも、共通点を見いだせれば いろんなことが転用できそうです。 日常の中からたくさんのヒントを得て活用していきたいです。