タイル張りとの共通点
社員Mです。
外壁にタイル張りを施す際、モルタルとの接着力を高めるために
コンクリート面を傷つける作業を「目荒らし」といいます。
綺麗でまっ平な状態だと、つるっと滑りますよね。
表面をギザギザにして引っ掛かりをつけたり、表面積そのものが広くなることで
接着力が増し、タイルの剥落を防ぐことができます。
これと似た作業を最近ふと思い出しました。
私は以前2年間ほどレザークラフト教室に通って、
手縫いで革小物を作っていたことがあります。
縫う前に接着剤で革同士を張り合わせるのですが、
このときに接着面をヤスリのような道具で「荒らす」ことで
接着力を高めるという作業を行います。
革の裏面はフワッとガサッとした質感なのですが、
表面はツルツルなので、そのままではゴム糊のような接着剤が
ぺりぺりと剥がれてしまうんです。
行っていることや意図は一緒で、言葉までほとんど同じですね。
教室に通い始めたころは「荒らす」という言葉に馴染みがなく、
レザークラフトならではの用語だなぁと思っていたんですが、
意外にも建築工事において共通するものがありました。
一見関係のなさそうなことでも、共通点を見いだせれば
いろんなことが転用できそうです。
日常の中からたくさんのヒントを得て活用していきたいです。