2021.09.12芸術とは 社員Mです。 後楽園の近くにある倉のようなギャラリーで行われていた、 日本画を中心とする作家さんの個展を観に行ってきました。 もともとジャンルを問わず アート作品を鑑賞するのが好きなんですが、 今回見たものは特に自分の好みにぴったりでした。 優しくも深みのある色使い、 ふっくらとした凹凸や、ざらざら、きらきらとした質感や表情、 ところどころでキラッと輝く銀箔。 割った貝殻が貼り付けられていたりも。 さまざまな素材を組み合わせつつ、 調和させて綺麗にまとめる技術やセンスが光っていました。 どこをとっても『絵になる』構図、 「物語を描いている」というコンセプトも素敵でした。 作家さんが在廊していたので直接お話も聞けました。 タコをモチーフに描くのがお好きだそうですが、 ある作品について、 「タコの足にも、波の渦にも、巻貝にも見えるかもしれません。 見る方がお好きなように解釈してもらえればいいんです。」 とおっしゃっていました。 この言葉が、私にとっての芸術の本質にとても近いと感じました。 芸術は、自由で創造的で、 鑑賞する側の視野をも広げて寛容にしてくれる、 そんなものなのかな、と思っています。