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秋らしく

社員Mです。

 

今日は「しゃ」を打つと予測変換で「シャワー室」が一番上に来ました。

昨日、内装の積算をするために部屋の名前を打ち込んだからでしょう。

 

さて、今日はあいにくのお天気ですが、

先週末ぐらいから、だいぶん秋らしい空気になってきました。

それもそのはず、来週の23日はもう秋分の日です。

二十四節季でいうと、『秋分』の前の今の時期を

『白露(はくろ)』といいます。

夜のうちに空気が冷え、草木に朝露がつくようになるころですね。

個人的に『雨冠』のつく字が好きなこともありますが、

『白露』は発音といいますか、音の響きも良く、風流で美しい日本語ですね。

 

二十四節季を全て覚えているわけではなく、たびたび

「今ってどういう季節なんだろう?」と思っては調べています。

なんだか年々、夏と冬が長くなって、春や秋が少しずつしか

楽しめなくなっているような感覚にもなりますが、

昔からのこの季節の概念を、自分から意識して感じとり、

ゆっくりと移り変わりを楽しめるようにしたいです。

 

積算と数学について

社員Mです。

 

設計図をもとに積算するという作業は

数学の問題を解くことに似ているように感じます。

ただ、学ぶにつれて決定的に違うと分かってきたことがあります。

 

ひとつは、与えられている情報だけでは完結しないということです。

設計図に全てが描かれて(書かれて)いるわけではありませんから、

積算をする過程で設計者の意図を質問して確認したり、

こちらで仮定して積算を進め、やはり確認をとる必要があります。

 

もうひとつは、完璧な答え、一つだけの正解というものはないということです。

できるだけ正確な数字を出すために情報を総合して計算しますが、

ある程度の幅はありますし、本当に正解だったかを確認しようにも、

工事ごとにかかった費用と見比べたとしても、

細かいところまで答え合わせができるわけではありません。

 

中高生のころの数学の問題は基本的に「解けるもの」だったし、

「正解」があるものでした。

もちろん、もっと専門的に勉強していくと、

そう単純なことではないのも重々承知していますが…

 

こうして積算という仕事を知っていくと、

人とのコミュニケーションが欠かせませんし、

建築の技術も変化・向上していくものなので、

常に学ぶことがたくさんあります。

 

場合によっては、積算をする過程で

設計段階であまり詰められていないところまで明確で具体的になったり、

予算を下げるために施工方法が考え直されたり、

安全面の品質向上の助けになったりもしています。

 

あたりまえのことばかりですが、

こうして文章にして書いてみたことで、あらためて

すごくやりがいのある仕事だと感じました。

 

はやく積算を通してお客様のお役に立てるよう、

常に励んでまいります。

芸術とは

社員Mです。

 

後楽園の近くにある倉のようなギャラリーで行われていた、

日本画を中心とする作家さんの個展を観に行ってきました。

もともとジャンルを問わず

アート作品を鑑賞するのが好きなんですが、

今回見たものは特に自分の好みにぴったりでした。

 

優しくも深みのある色使い、

ふっくらとした凹凸や、ざらざら、きらきらとした質感や表情、

ところどころでキラッと輝く銀箔。

割った貝殻が貼り付けられていたりも。

さまざまな素材を組み合わせつつ、

調和させて綺麗にまとめる技術やセンスが光っていました。

 

どこをとっても『絵になる』構図、

「物語を描いている」というコンセプトも素敵でした。

 

作家さんが在廊していたので直接お話も聞けました。

タコをモチーフに描くのがお好きだそうですが、

ある作品について、

「タコの足にも、波の渦にも、巻貝にも見えるかもしれません。

見る方がお好きなように解釈してもらえればいいんです。」

とおっしゃっていました。

この言葉が、私にとっての芸術の本質にとても近いと感じました。

 

芸術は、自由で創造的で、

鑑賞する側の視野をも広げて寛容にしてくれる、

そんなものなのかな、と思っています。

 

尊敬する後輩

社員Mです。

 

今日は、大学生のときから仲のいい後輩と

いろいろな話をして、多くの気付きをもらいました。

 

彼女は高校教師をしていて、2年ほど前に話したときからすると

今はたくさんの経験を積んで、すごく自信を持って生徒と接していて、

以前と変わらず、常に学びながら

一人ひとりと真摯に向き合い続けていました。

学生の頃から、妹のように大切に思うと同時に、

とても信頼してはいましたが、

今は教師としてすごく立派になっていて、

あらためて尊敬の念を抱きました。

 

こうして長い間、

互いを想い励まし合える関係でいられること、

そして学生のときの素晴らしい出会いそのものに感謝です。

学び、伝える

社員Mです。

 

屋根の施工について、とても丁寧に図示されているマニュアルを読んで

自分なりに理解に努めたのですが、わからないことだらけでした。

 

 

倉西さんにお聞きして、

「この材料がこういう役割のもので、『○○○』と言ったりもします」

と解説していただくと、図が表している様子がかなり想像できました。

そして、直接説明を受けていない図や部分についても、

理解した言葉の組み合わせだとわかったり、

ちょっとした応用が利くようになって推察できるようになります。

 

もし独学で何かを一から学ぼうと思ったら、

本当に苦労するだろうと感じました。

すぐに教えていただけることに心より感謝です。

 

 

また少し話が変わりますが、このことで思い出したのは

「文章で何かを伝えようと思ったら、読み手の知らない言葉を

3つ以上並べるのはやめておきましょう」

ということです。(今回は図もありましたが…)

 

私が気に入って読んでいるブログでは、

難しくなりがちな経営・組織・ビジネス論などが

すごくわかりやすく、面白く書かれています。

執筆者のお母さん(60~70代)にも理解できるように

との思いで文章を作っているそうで、

「知らない単語が1つ2つなら、なんとか文章全体の意味から理解できる。

3つ以上になると、わからなくなって読むのを諦めてしまう。」

と書かれていたことがありました。

 

これはまさしくその通りだなと感じていて、

お話しする、対面でコミュニケーションをとるときでも

相手に本当に伝えたいと思ったら、

理解してもらえる言葉を扱う必要があります。

難しいことをわかりやすく伝える、

そのための配慮や優しさを感じるというのも

あのブログの魅力だと気づきました。

 

自分もこうしてブログを書く上で大切にしていきたいです。